Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
口に入らぬサケ料理
二等運転士が勇ましく号令した。
口に入らぬサケ料理
船内はどこでもここでも、サケの話でもちきりだった。
「今晩の食卓に、さっきとれたサケを料理してつけます」
という船内アナウンスが、どの船室にもひびいたからだ。
やがて晩餐を知らせるシロホンが、ボンボンボンとなりだした。六等船客たちはその楽器の音を聞いただけで、口の中につばがわいてきてしかたがなかった。いよいよあのうまそうなサケがうんとくえるぞ。
上は特別一等船客から、下は船底に住むれいの六等船客のところまで、サケの料理は全部にゆきわたった。船員たちも、それぞれの部屋で、じぶんたちの仲間が目の前でとったサケを料理のさらの中に見出した。その魚肉の上には、つまようじにつけた小さな旗がそえてあった。その旗には字が書いてあった。指さきにつまんで読んでみると、
「われらの女王クイーン・メリー号は海上を征服し、今また海中をも征服す」
とあった。
「なんだ、これは。サケ漁を祝った文句らしいが、あまりうまい文句じゃないネ」
とひとりの船員がいった。
「うん、この文句の次に――よって、はなはだ疲れたれば、われわれはこれより海底に眠らんとす――と書いておけばいいのに」