Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「町人どもへよい見せしめ、そのほそ首をぶッ飛ばしてくれよう」

「うごくなッ」

鬼玄蕃をはじめ、一同の刀が、若者の手もとへ、ものすさまじく斬りこんだ。

三

とたんに、朱柄の槍は、一本の火柱のごとく、さッと五本の乱刀を天宙からたたきつけた。

わッと、あいての手もとが乱れたすきに、若者はまた一声「えいッ」とわめいて、ひとりのむなさきを田楽刺しにつきぬくがはやいか、すばやく穂先をくり引いて、ふたたびつぎの相手をねらっている。

その早技も、非凡であったが、よりおどろくべきものは、かれのこい眉毛のかげから、らんらんたる底光をはなってくる二つの眸である。それは、槍の穂先よりするどい光をもっている。

「やりおったな、小僧ッ。もうゆるさん」

玄蕃は怒りにもえ、金剛力士のごとく、太刀をふりかぶって、槍の真正面に立った。かれのがんじょうな五体は、さすが戦場のちまたで鍛えあげたほどだけあって、小柄な若者を見おろして、ただ一撃といういきおいをしめした。それさえあるのに、あと三人の武士も、めいめいきっさきをむけて、ふくろづめに、一寸二寸と、若者の命に、くいよってゆくのだ。

ああ、あぶない。