Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

最後の切り札

それにしても、こんな、ふたごのような古い洋館が、どうしてできたのか、そのわけは、ぼくにもわからないがね。」

「明治時代に、ものずきなイギリス人の兄弟がいたのさ。そして、べつべつの場所に、まったく同じせっけいの洋館を建てたのだよ。何もかも同じだったが、ただ向きだけがちがっていた。おれは、これは大魔術の種になると思ったので、苦心して両方とも手に入れたんだが、とうとう、きみたちに見やぶられてしまった。感心、感心、さすがは名探偵と、名少年助手だねえ。しかし、秘密は、それでおしまいじゃあないぜ。まだ、もう一つ大きな秘密がある。明智君、きみにはそれも、もうわかっているのだろうね。」

魔法博士はスックと立ちあがって、明智と小林少年を見おろしながら、ウフフフフと、うすきみ悪く笑うのでした。

最後の切り札

魔法博士は立ちあがったまま、ことばをつづけます。

「おれは天野勇一君を、かどわかした。それから小林君を、三人の少年を、そして、さいごに明智小五郎をゆうかいしようとしてみごとに失敗した。だが、おれは少年たちを、とりこにしたけれども、けっして、ぎゃくたいはしなかった。虎でおどかしたけれども、それは、ほんとうの虎ではなかった。