Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
まえにも、いくどもてがらをたてたことがあるんです。ぼくたち、やってみますよ。ねえ、花田君。」
「ええ、ぼくたちも、小林団長を助けて、はたらきますよ。石川君だって、田村君だって、からだは小さいけれど、みんなすばしっこいんだからなあ。」
花田少年も、いきごんで言うのでした。
それから、お菓子とコーヒーをごちそうになって、四人の少年は、いとまをつげましたが、表のこうし戸をあけて、外に出ると、すぐ目の前を、ひとりのきたない服を着た男が、まるで逃げるように、スタスタと向こうへ歩いて行くのに、気づきました。
「あいつ、こうし戸のところで、うちのようすを、うかがっていたんだよ。きっと、そうだよ。あやしいやつだなあ。」
花田君が、声をひくくして言いました。
「つけてみようか。」
田村君が目を光らせて言います。
「うん、きみと石川君とで、尾行してごらん。ぼくたちも、あとからついて行くから。」
小林団長の命令です。
田村、石川の二少年は、道の両がわにわかれて、家ののきづたいに、まるでリスのように、チョコチョコと走りながら、男のあとを、尾行しました。
男はいそぎ足で、右におれ、左にまがり、だんだん、にぎやかな町のほうへとすすんで行きます。