Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme

Aozora Bunko

「御隠居さん、そりゃ本当ですかい。儀八さんはあの通りの堅い男で、楊弓とか、大弓に凝っているという話は聴いたが、まさか博奕を打つような事はあるまいと思うが」

「銭形の親分。私もそう思ったから、最初は笑って相手にしなかった。が私のためを思ってくれる人がいろいろ証拠を揃えて、こうこうだからと言われると、まんざら嘘とは思えなくなります」

「…………」

「お願いというのはそこですよ、親分。これは、お役目の外の事で、何とも気の毒だが、昔からの町内馴染を一人助けると思って、子分衆にでも、そっと、儀八の様子を捜らせて貰えませんか。儀八がそんな悪い事をする様子がなければ、これほど嬉しい事はないが、万一博奕の真似事でもするなら、これは商人の跡を取らせるわけに行きません。――なお念のために申しておきますが、月に三度は仕入と仲間の参会で、儀八は欠かさずに外へ出ます。その時儀八の様子を見てやって下さいませんか」

喜平の折入っての頼みです。手踊りが自慢で、自由に遊びたさに、四十代で隠居した男ですが、自分の跡取りの事となると、さすがに物を真剣に考えるのは、その頃の江戸の町人らしい手堅さです。