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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme

Aozora Bunko

八

桶屋が桝を作るわけはありませんが、これは、出羽屋伝右衛門に頼まれて、久兵衛が拵えたものでしょう。

その寸法書を保存しておいて、数年に亙って出羽屋を強請ったのは、前後の事情から、火のように明らかになりました。

それを久兵衛に突きつけると、久兵衛は一も二もなく恐れ入って、背後から斬られたのも、羽目を焼かれたのも、娘を殺されたのも、出羽屋のせいと思い込み、その度毎に強請っていたことまで、一気に申上げてしまいました。

「それッ」

捕方は出羽屋に向いました。が、それと覚って主人の伝右衛門は、一と足違いで井戸に身を投げて死に、勢い込んだ捕方の人数も、その死体を引揚げて、スゴスゴと帰って来る始末だったのです。

八

「八、またとんだ手柄になったな。八合判を見つけたのは、我ながら驚いたよ。――だが、お民を殺したり、久兵衛を斬ったり、桶屋へ火をつけたりしたのは、誰だろう」

平次はもう一度考え直さなければなりませんでした。

「お染じゃありませんか。一番最初に疑ったのは、あの娘だが」

「いや、女の仕業じゃない」

「それじゃ、千三つ屋の佐七?」

「手錠をはめられて、あんな事が出来るかえ、佐七は町内預けだ」