Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme

Aozora Bunko

四

婿の儀八と、その女房のお吉は、真っ先に飛んで来て、いろいろ介抱しましたが、猛毒にあてられたものと見えて、手の下しようがありません。

間もなく町内の本道(内科医)が、坊主頭に湯気を立てて飛んで来ましたが容体を一と眼見ると、

「これは困ったことだ。後で面倒なことが起るかも知れません、もう一人医者を立会わせて下さい」

と言い出します。

すぐ店の者を走らせて、隣町からも本道を呼び、立会って診ましたが、この時はもう救いようもなく浜田屋の隠居喜平、五十歳を一期に、亥刻(十時)少し過ぎには息を引取ってしまいました。

四

医者は間違いもなく中毒死だと言います。平次は見ている前で喜平に死なれたのですから、その毒が、先刻田原屋から届いた、疝気の薬の他にないことをよく知っております。

番所と、八丁堀と、それから自分の宅へ入を走らせて、まず何より相棒でも子分でもある、ガラッ八の八五郎を呼出さなければなりません。

「朝までは口止めした方がいい。騒ぎの大きくならないうちに調べ上げたいから」

店へも、お勝手へも、離屋に居る人数へも、一々厳重に口止めをして、さて、第二段の活動に移ろうとしました。