Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme
七
「それは親分、現場を見ないから言うことだ。墓場は高い塀を廻してあるし、鼻を摘まれても解らないような闇だ。塀を飛越して提灯でも持って行くか、植幸の庭を通らなきゃア、墓場を通って綾吉の長屋へ行く道はねえ」
「なるほど、表は番太が見張っている。――と、寺の本堂からそっと墓場を抜ける手もあるぜ」
「それも如才なく、昨夜のうちに見ておきましたよ。雨戸は中から締っているし、湿々した軒下に足跡一つねえ」
「それじゃ、やっぱり俺の負けか、ハッハッハッ、八五郎も大層器量がよくなったぜ」
「親分、からかっちゃいけません。あっしは真剣なんで――あの万七の野郎の鼻を明かしてやらなきゃア、男が立たねえ」
「つまらぬものを押っ立てようとすると、事が無理になるぜ。俺はもう少し洗いてえことがある。手前はお喜多に当ってみるがいい、あわてて仕損じるな」
平次は踵を返しました。
「親分、何を洗いなさるんで」
「綾吉の身元だよ。それから、石屋の力松が誰に惚れているかも知っておきたい」
「親分」
「お喜多が何だって幽霊の真似なんかしたか、それをよく訊いておくんだよ」
七
「お喜多姐さん、お早う」
「あッ、お前さんは?」