Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 144.562 Zeichen · 291 Bildschirme
「で、死ぬ時、治郎助を騙したのは、由兵衛への嫌がらせで、うまく行けば叔父分殺しという重罪を露見さしてやろうと企んだのだ」
「…………」
「七年前のその晩、主人の徳五郎が川崎から夜になって帰って来たのを、庭で刺殺した時、与市は手で口を塞いで噛み付かれたのだろう。――ところが、噛み切られたのは右手の薬指だ。右手の指を噛み切られながら、脇差で相手の胸を刺せるかい。――口を塞ぐと胸を刺すと一緒でなければ、徳五郎は大きな声を出したはずだ。この騒ぎを誰も知らなかったところをみると、下手人は二人に決っている」
「…………」
ガラッ八は唸ります。
「口を塞いだのは与市だが、刺した人間は外にある。身代とお蔦を手に入れた由兵衛に疑いはかかるが証拠が一つもない。そこで井戸の中に証拠の品があると言って、由兵衛をおびき出し、古傷を洗って白状さしたのさ。いやな術だが、七年も経っちゃ、こうでもするより外に工夫はない」
平次は憂鬱そうでした。
「今晩まで由兵衛が下手人と判らなかったんですか、親分ほどの人にも」
「由兵衛はこの古井戸に自分が殺した徳五郎の死体があるとは知らなかった。――多分、金を貰って死体を海へ捨てるように頼まれた与市が、不精を極めて、徳五郎の身に着けた品だけ海に流し、死骸は由兵衛にも知らさずに、古井戸へ投り込んで、その上から壁土や