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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme

Aozora Bunko

済まねえが智恵をかしてくれないか」

他の御用聞と異なって、銭形平次なら、無暗な功名争いをするはずもなく、三つ股の源吉の顔の潰れないように、一件を始末してくれるだろうと思ったのです。

「いいとも、俺で役に立つ事なら」

銭形平次は何の蟠りもなく御輿をあげました。

源吉に案内させて、八五郎と一緒に音羽へ行ってみると、何もかも済んだ後で、銭形平次でも手の付けようはありません。

お小夜の家はもとのままですが、たった一人の下女のお米は調べが済むまで里へ帰すこともならず三毛猫と一緒に淋しく暮しております。

「お前の家はどこだえ」

「厚木在だよ」

平次の問いに対して、妙に怒っているような調子です。年頃は十八九、番茶なら少し出過ぎたくらいですが、むくつけき様子を見ると、江戸へ来て、まだ三月とは経っていないでしょう。

「あの晩どうしていたんだ」

「風呂へ入って来て、御新造さんへ声を掛けて寝ただ。翌る朝お隣の皆次さんに、雨戸が開いているぞと声を掛けられて、びっくりして飛び起きて見ると、御新造さんは殺されていたでねえか」

むくつけき娘ですが、相模言葉ながら、思いの外達弁にまくし立てます。