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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme

Aozora Bunko

四

そんな事をするよりもっと手軽な道具があるだろう」

「すると?」

「早合点しちゃいけない。だから曲者は家の中にいると言うわけじゃないよ。裏には裏があるだろう」

四

ちょうど一と通り見てしまったところへ、主人の六兵衛が来ました。

「親分さん、やはり下手人は兼松の野郎でしょうか」

そうと極ったら、縄を打たれるのを待つまでもなく、掴みかかりもし兼ねなかったでしょう。

「待った、そう早合点をしちゃいけない。あっしが順序を立てて、一つ一つ訊いてみるが、それに正直な返事をしてくれまいか、下手人はきっと縛ってやるが」

「それはもう親分さん」

六兵衛の赤銅色の顔は、憎悪と歓喜にパッと明るくなります。

「まず、一人娘が死んで、この桜屋の身上は誰のものになるだろう」

平次の問いは常識的で平凡でした。

「誰にもやることじゃございません。娘が生きていれば、聟にするはずだった谷五郎が、この身上を相続することになったでしょうが、娘が死んでしまえば遠い身寄りといったところで、他人のような谷五郎です。それに身上を継がせる気なんかございません」

「すると?」

「みんな私が費ってしまいます。酒や女にバラ撒くにしては、私は年を取過ぎました。