Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.130 Zeichen · 288 Bildschirme

Aozora Bunko

今朝、隣の納戸の鏡台から、お内儀の櫛を持出して、囲いの中へ投り込んだのもお前さ。囲い戸へ錠をおろしたのもお前だろう。幾太郎が鍵を持って行った事に気が付いて人殺しの罪をそっちへ被せるつもりだったんだ。可愛さ余って憎さが百倍というやつだ」

「…………」

「おどろくなお仲、梅吉を殺したのもお前だ。さいしょ幾太郎と間違えたんだろう」

「違う、違いますよ。人殺しなんか、この私がするものか」

お仲は敢然として喰ってかかりました。

「主殺しは磔刑だ。もう少しでお前は磔刑になるところさ。幸い殺されたのが梅吉だから、打首か獄門くらいで済むんだろうよ」

「親分、私じゃない、私は何にも知らない。た、助けて下さい」

お仲は自分の位置の恐ろしさを判然覚ったものか、急に泣き出しながら、ヘタヘタと大地に崩折れました。

「八、縛ってしまいな」

「ヘエ、――本当に縛って構いませんか。やい女、神妙にせいッ」

「あッ助けて、私じゃない。私は何にも知らない――」

お仲は必死と争い続けます。

「じゃみんな言うか」

「言う、言いますよ。あの女が若旦那を殺したに違いないと思ったから、口惜しくて口惜しくて、櫛を投り込んでやった――それだけですよ、親分」