Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

平次はいつでもそんな事を考えているのでした。

「伊太郎と照吉が殺されたのは?」

「与三松の細工さ。――お夏を誘拐した礼に清水和助から貰った金が五十や三十あったはずだ。それを与三松は腕っ節が弱いくせに欲の深い伊太郎にやった。照吉は伊太郎から取上げようとし、伊太郎はやるまいとして斬りあいになり、照吉は伊太郎を突き殺したところを、与三松は後ろから照吉を斬って、懐の金を抜いた」

「いやアな事だね。――ところで清水の身上はどうなるでしょう」

とガラッ八。

「いずれはお上で没収さ。だが、あのお房という娘は思いの外確り者だから、結構清次郎を立てて行くだろうよ」

「お夏はあの弱い浪人と一緒ですかえ」

「妬むな妬むな、お前にはまだ良いのがあるよ」

平次はカラカラと笑いました。

江戸の街へ入るとすっかり夜が明けて、すがすがしい夏の朝風が頬を撫でます。