Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
「この一座には、どんな人間がいるんだ」
ガラッ八は心安立てに、定吉に訊くのでした。
「殺された小艶と、口上言いの一寸法師の玉六と、道化の玉吉は舞台にいたそうだ。竹乗りの玉之助は、太夫元の権次郎と少し離れた裏口で立ち話をしていると、ちょうど騒ぎが起ったと言うよ、――権次郎は毎日二度昼少し過ぎて、夜の興行が終ねる頃様子を見に来るんだ」
「それから」
「下座は一人休んで、半助とお百という夫婦が忙しく働いている。綱渡りが始まると、女房の三味線に亭主の鉦で傍見もできない」
ガラッ八を甘く見て、定吉は何の隠すところもなく話してくれるのです。
「それっきりか」
「あとは木戸番だが、こいつは勘定に入れるまでもあるまいよ。客の中を泳いで、楽屋まで人殺しに来られるわけはないから」
「なるほどな」
「ところで、たった一人でいたのは、あの小部屋で休んでいたという小染だ。そのくせ騒ぎのあった時、道具裏の暗いところで、ウロウロしていたんだから変じゃないか、本人は小部屋から出たところを誰かに頭から蒲団を冠せられて、しばらくは声も立てられなかったというが、その蒲団が押入の中にチャンと納まっているからおかしかろう」