Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
「親分、どうしたものでしょう。このまま引込んじゃ、私は構わないが、親分の顔にもかかわります」
八五郎は膝っ小僧を揃えて、ピョイとお辞儀をしました。この上もなくしおらしい恰好です。
「ね、なんとかして上げて下さい。私が八五郎さんに頼んだから始まったことですから」
お静も少し泣き出しそうでした。
「八の仕出かしたことを、俺が始末してやっちゃ、銅八兄哥に済まねえ。こいつはやはり八がもうひと働きした方がよかろう」
平次はそんなことを考えているのでした。
「親分、あっしでできることなら、今まで胸をさすって待っちゃいません。三日も前に本当の下手人を挙げて、銅八の汚いガン首を貰いに行ったんだが」
「馬鹿だなア」
「どうにもあっしじゃ見当が付きません。小染が下手人でないということは解っているんだが」
「どうして小染が下手人でないと解ったんだ」
「小染が下手人なら、吹矢なんかは使いはしません。それに、羽根に紅が――」
「よしよし、そこまで判っていれば、あとはほんのちょいとだったんだ。これからすぐ小屋へ行って小艶のこめかみに突っ立った吹矢は、真っ直ぐだったか、下向きになっていたか、それをなるべく多勢の人から聴いて来てくれ」