Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
盗んだ金は三百両余り、寺の灯籠の中から平次が見付けました。その晩、お六の金をさらった雪之助は自分の家へ持込むのが不用心と思ったので一とまず枳殻垣越しに、財布を隣の寺の境内に投げ込み、翌る日の朝行って始末をし、金は灯籠に、財布は金五郎の家の裏に捨てたのです。
*
「驚いたね、親分。雪之助がなんだってあんな気になったんでしょう」
ガラッ八がこんな事を訊いたのは、ズッと後のことでした。
「ブラブラ遊んでいるから、無暗に金が欲しかったのさ。贅沢をするより外に能のない人間ほど恐ろしいものはないよ。――お前に雪之助の身持と、日本橋の店でも愛想を尽かしていることを訊き出させたのは、そのためさ」
「万七親分が乗出したのは」
「あれは雪之助の細工だ。三輪の兄哥はそう言わないが、あんまり早く手が廻りすぎて変だと思ったよ。それから金五郎の裏口へ財布を捨てたりして、金五郎を無実の罪に追い込み、あとで頼りないお美乃をどうかしようという企みだったのさ。――俺が金五郎の家の裏に財布が捨ててあったと言うと、雪之助は空財布と言い直したろう。――あれは語るに落ちたのだよ」
「悪い野郎ですね」