Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
二
平次は苦笑いしながら、婆さんの話の中から筋を引出しました。
二
お谷婆さんの話はこうなのでした。
けさ起きてみると、四方屋次郎右衛門の亡くなった後添いの連れっ娘で二十二になるお皆というのが、自分の部屋で、匕首で喉笛を突かれて死んでいたというのです。
お皆の部屋は中庭に面した四畳半で、店からもお勝手からも自由に出入りの出来る場所ですが、夜中にそれほどのことがあったことには誰も気が付かず、けさ雨戸が開いているので、始めて大騒ぎになった有様で、お皆の部屋の隣に寝ている先妻の娘のお秀が、日頃仲がよくなかったばかりに、第一番に下手人と睨まれて、すぐにも縛られそうになっているのを、万七と子分とのひそひそ話で知った婆やのお谷は、お嬢様の大事とばかり夢中になって八五郎の叔母のところへ駆け付けたのでした。
「親分さん、なんとかして上げて下さい。お谷さんは私の幼馴染ですが、四方屋の先の内儀さんが嫁に行くときお里からついて行った人で、四方屋にだけでも二十年も奉公している忠義者です。手塩にかけて育てたお嬢さんのお秀さんが縛られそうになっちゃ、ジッとして見ていられなかったでしょう。