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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme

Aozora Bunko

「やい、先刻まで二階にいた娘はどこへやった。いずれ絞めるか沈めるか、売り飛ばすかしたんだろう。真っ直ぐに申上げなきゃ、しょっ引いて石を抱かせるぞ」

そんな時、ガラッ八の八五郎はなかなか結構な選手でした。平次は黙って成行きを眺めていさえすればよかったのです。

「言いますよ、私どもは悪いことをした覚えはございません。逃げ出したのは、あわてたせいで身に覚えのあるためじゃございません」

六助とお早は観念してみんな喋舌ってしまいました。

それによると、今朝まで二階にいた娘は名をお組というだけ、あとは何にも判りません。年は十八――どうかしたら九くらい、身扮や言葉の様子では武家奉公をしていたらしく、滅法美しいところを見ると、いずれ御法度の不義でも働いて、人知れずここへ預けられたのでしょう。

懐胎の様子はなかったが、取逆上て少し気が変になったらしく、昼でも行灯を点けておいたり、草履を縁側へブラ下げたり、無暗に逃出そうとしたり、ずいぶん閉口した――と大した拵え事らしくもなく言うのです。

娘の身許は一向解りませんが、一と月ばかり前――先月の十三日の晩六助と懇意にしていた渡り中間の源次という悪党がかった男が「わけを訊かずに、黙って預かってくれ。