Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 139.230 Zeichen · 280 Bildschirme
「ヘエ――」
「馬鹿だなア、そんな事は尾久で調べ上げれば、半日で解るのに」
「半日や一日じゃ解りませんよ」
「急所を外れるからいけないんだ。例えばあの辺から江戸へかけて質屋を張らせるとか、提灯屋を当ってみるとか」
「喜八の子分が暗いうちに手を廻しましたよ」
「提灯を十八も揃えるには、一人で二つずつ持っても、九人の手が要るだろう。多勢組んでいる悪者を捜し出せば、思いの外早く埒があくじゃないか」
「九人組なんて大袈裟なのはありませんよ」
「他に手の付けようがあるものか。――尾久の喜八兄哥がいいようにするだろう。放っておくがいい」
銭形の平次はあまり相手になりたくない様子です。
「でも、親分。喜八は飲みっ振りも、気前も良い男ですよ」
「呆れた野郎だ。いやに喜八兄哥の肩を持ってると思ったら、そんな事なのか」
「頼みますよ、親分。せっかく喜八があんなに言うんだから」
「じゃ手前だけ行ってみるがいい。どうしても手におえなきゃ、その時俺が行ってやろう」
尾久まで乗出すのは、さすがに気がさしたか、平次は容易に御輿をあげようともしません。
ガラッ八は強ってとも言い兼ねた様子で、そのまま引返しました。