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Japanische Klassiker mit Furigana

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme

Aozora Bunko

一体、足下は、この城中に何千の兵を擁して、不落を誇っているのか、そしてわが蜀軍が何十万あるか、足下はその眼で見ないのか。勝敗はすでに知れておる。可惜、足下ほどな英質を持って」

「だまれっ」

※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)昭はやにわに席を突っ立ち、城門のほうを指さした。

「帰り給え。足もとの明るいうちに」

「いや、このままでは帰らん。それがしも、この友情と、味方の嘱をうけて来たものだ」

「よろしい。――おいっ、誰か来い」

※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)昭は、部下の将を呼んで、眼の前で命じた。

「お客様を馬の背に縛りつけてあげろ」

「はっ」

部将は、馬をひいて来て、有無をいわせず、勤祥を馬の背に押しあげた。そして、城門を開けさせると、※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)昭自身、槍の柄でその馬の尻をなぐった。

馬は城外へ向ってすっ飛んで行った。勤祥はありのままを孔明に復命し、

「いやどうも、むかしながら義の固い男です」

と、懲々したように云った。

しかし孔明は、もう一度行ってさらに利害を説けと命じた。※(「赤+おおざと」、第3水準1-92-70)昭の人物が惜しまれていたのである。