Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme
凡下の者が見るのは凶になるが、将軍のような大勇才度のある人が見るのは実に大吉夢といわねばならん。なぜならばこれを卦について観るならば、変化昇騰の象となるからだ。按ずるに将軍は今から後、かならず大飛躍なされるだろう。そして位人臣を極めるにちがいない」
ところが、この趙直は、そこから帰る途中、尚書の費に出会っている。そして、費※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)から、
「どこへ行ったか」と、訊かれたので、ありのまま、
「いま、魏延の陣所をちょっと覗いたところ、いつになく屈託顔しているので、どうしたのかと訊くと、かくかくの夢を見たというので、夢判断をしてやって来たところだ」と答えた。
すると費は、重ねて訊ねた。
「足下の判断はほんとのことか」
「いやいや。実際は、はなはだ凶夢で、彼のためには憂うべきことだが、あの人間にそんな真実を話しても恨まれるだけのことだから、いい加減なこじつけを話してやったに過ぎない」
「では、どう凶いのか。その夢は」
「角という文字は、刀を用うと書く。頭に刀を用いるときは、その首が落ちるにきまっているじゃありませんか」
趙直は笑って去った。