Japanische Klassiker mit Furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lesen Sie 三国志(八) (さんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.604 Zeichen · 391 Bildschirme
今日を成したものに過ぎない。これは現下の中国の人心に徴しても明らかな批判である――というのであった。
彼はなお舌戦の気するどく、大論陣をすすめて、その玄徳のあとをうけて、これに臨むところの孔明その者に向っては、舌鉾を一転して、
「――ご辺もまた、玄徳の偽善にまどわされ、その過れる覇道にならって、自己の大才を歪め、みずから古の管仲、楽毅に比せんなどとするは、沙汰のかぎり、烏滸なる児言、世の笑い草たるに過ぎぬ。真に、故主の遺言にこたえ、蜀の孤を大事と思わば、なぜ伊尹、周公にならい、その分を守り、自らの非を改め、徳を積み功を治世に計らぬか。――ご辺が遺孤を守る忠節は、これを諒とし、これを賞めるに吝かでないが、依然、武力を行使し、侵略を事とし、魏を攻めんなどとする志を持つに至っては、まさに、救うべからざる好乱の賊子、蜀の粟を喰って蜀を亡ぼす者でなくてなんぞ。――それ古人もいっている。天ニ従ウ者ハ昌ニシテ、天ニ逆ラウ者ハ亡ブ――と。今わが大魏は、雄士百万、大将千員、むかうところの者は、たちまち泰山をもって鶏卵を圧すようなものである。量るに、汝らは腐草の蛍火、明滅みな実なし、いかでわが皎々たる天上の月照に及ばんや」