Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme
にその金を受渡してどこへか運んで行ったものがある、今となって見ると、その二万両が、たしかにあの二頭の馬の背に積まれて、五人の人に護られて、碓氷峠を越えたのだということが、有力な観察でありました。
さて、この二万両の金と、ほかに重要な荷物の多少が、ここからどこへ運ばれて何に使用されるのか……問題はそれで、同心や捕方が四方に飛んだのもその探索のためであります。
その晩、夜通しで、信濃と上野の境なる余地峠の難所を、松明を振り照らして登って行く二人の旅人がありました。
前なるは七兵衛で、後のは山崎譲であります。棒を取っては腕に覚えの山崎譲も、足においてはとうてい七兵衛の敵ではありません。一夜に五十里の山路を、平地のように飛ぶ七兵衛が先に立っての案内ぶりは、子供のあんよを気遣っているようなものです。峠の上で、
「七兵衛、一休みやらんことには、もう歩けぬわい」
山崎が弱い音を吹くと、
「もう少しお降りなさいまし、いいところを見つけて焚火を致しましょう」
山間へ来て、枯木を集め、松明の火をうつして焚火をはじめ、
「先生、まだ私にはよくわかりませんがなあ、その五人の強力というのはいったい何者なんでございます、それほど大事なものを持って、わざわざこんな道を潜り抜けて甲府へ落着こうというのは、何かよくよくの謀叛でもあるんでござい