Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme
「だって仕方がねえじゃねえか、おいらが倒れなけりゃあお前が倒れるんだ、お前が倒れたからおいらは倒れないで済んだんだ、幾度いったって同じ理窟じゃねえか、いいかげんにしといた方がお前の為めになるよ」
この時に金助は、火のようになって、
「この野郎、もう承知ができねえ」
拳を上げてポカリと食わせようとしたが、相手が宇治山田の米友であります。
「おやおや、お前、おいらを打つ気かい」
金助の打ち下ろした拳を、米友はしっかりと受け止めました。
「こんな獣物は痛え思いをさせなくっちゃわからねえ、物の道理を言って聞かせてもわからねえ野郎だ」
拳を取られながら金助は、歯噛みをしていきり立っています。
「ジョ、ジョーダンを言っちゃいけねえ、理窟はおいらの方にあるんだ」
米友は金助の拳を、なおしっかりと握って、口の利き方が少し吃ります。
「放せ、野郎、放せというに」
金助はしきりにもがくけれども、米友に掴まれた手を、自分の力でははなすことができません。
「放さねえ」
米友も漸く、虫のいどころが悪くなってきたようです。
「放さなけりゃ、こうしてくれるぞ」
金助は左の手に持ち替えていた折を、自暴に振り上げて米友の面へ叩きつけようとしたのを、素早く面をそむけた米友が、