Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme
「まあ、よせと言ってもよすのじゃあるめえから、手前の勝手にしてみるがいい、懲りてみるのも薬だ」
「有難え」
二人で一緒に仕事をするはずであったのが、ここで二つに分れて仕事をすることになります。
ここで二人のよからぬ者が手筈を分けて、一方は火薬製造所の普請場の方へと出かけて行き、一方はまた扇屋をさして出かけて行くことにきまったらしくあります。
がんりきの方は、心得て直ぐさまその場から姿を隠したが、七兵衛は少しばかり行って踏みとどまり、
「野郎、いったい何をやり出すんだか」
と言って、七兵衛は普請場の方へ行こうとした爪先を変えて、がんりきが出て行った方へ素早く歩き出したところを見ると、そのあとをつけて、あの小ざかしい片腕が、何を見つけて何をやり出すのだか、それを突留めようとするものらしくあります。
ややあって七兵衛は、音無川の岸の木蔭の暗いところから、扇屋の裏口を覗いて立っていました。どこといって起きている家はなく、そうかと言って、いまがんりきが忍び込んでいるらしい物の音も聞えません。けれども七兵衛は、この口を守って、中からの消息を待って動かないのは、何か自信があるらしいのであります。