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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme

Aozora Bunko

「金助、お前が、あの神尾主膳の在所をさえ確めてくれたら、相当のお礼はする」

「それはなかなか大役でございますねえ」

金助はわざとらしく大仰に言い、

「しかし、あの神尾の殿様は、さすがに苦労をなすったお方だけに、届くところはなかなか届くんでございますから、あそこのところだけは感心でございますがね、あれがまあ、苦労人の取柄でございましょうな」

「苦労したというのはどういうことなのだ」

「どうしてあの方は、なかなか遊んだお方でございますよ」

「苦労したとは、遊んだということか」

「そうあなた様のように生真面目に出られては御挨拶に困ります、苦労にも幾通りもあるのでございます、日済の催促で苦労するのも苦労でございます、大八車を引っぱって苦労するのも苦労でございますけれど、その苦労とは違いまして、酸いも甘いも噛み分けた苦労でなくては、苦労とは申されないでございますな」

「神尾主膳という人は、そんなによく物のわかる人か」

「それは人によっては、随分悪く言う者もございますけれど、私なんぞに言わせると、よく分った殿様でございますね、何かというと手首をギュウと取ったり、首筋をグウと押えたりして白状しろなんぞと、そんな野暮なことはなさらずに、金助、これで一杯飲め、なんかと言って下さるのが嬉しうございますね、あの呼吸はなかなか生若い世間知らず