Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme

Aozora Bunko

部屋の者を差図して、竜之助を介抱させた神尾主膳は、自分の部屋へ引返したが、浮かぬ面色であります。親の敵呼ばわりをする者が来ていると言って、自分に不快の思いをさせた金助の告げ口といい、この場の急報といい、なんとなく不安の思いが満ちて、部屋へ帰っても四方が白けてなりません。

やむなく酒をあおりはじめました。多く酒を飲めば酒乱に落ちることを知っておりながら、なんとなしに酒を飲みたくなりました。

「白妙も一座へ招いて、芸者を呼んで、もう一騒ぎしよう、そして今夜はほどよく切り上げて拙者は帰る」

酒が進むと主膳は、陽気に一騒ぎしたくなりました。

兵馬と東雲の第二局目の碁は、危ないところで兵馬が五目の勝ちとなりました。その時分に、

「白妙さんの部屋で心中」

という噂がここまで伝わって来る。

「心中? まあいやな」

と言って東雲は、眉をひそめました。

「心中ではございません、白妙さんのお客様が御急病なのでございます」

そこへ新造が報告に来てくれたから、東雲の胸も鎮まりました。

「今度は勝負でございますね、もうお一手合せ、お願い致しましょう」

東雲は惜しいところで負けたのが、思いきれないようであります。