Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠5

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 262.120 Zeichen · 516 Bildschirme

Aozora Bunko

日本でも早くあのくらいの船で、この神奈川の海を埋めてみたいものじゃ。船と大砲のことを考えると、拙者はいつでも駒井甚三郎のことを思う。あの男を西洋へやって、充分に船と大砲の研究をさせておけば、国家のために大した働きをなすのだが、惜しいものだ。あの男はいったい、今どこにいるか知らん、滝の川以来、もう一度会って話したいと思っていたが、ついにその所在を知ることができなかった、これも残念」

南条力は一種の感慨と、軒昂たる意気を眉宇の間に現わしてこう申します。

神奈川の宿の外れまで二人を送って別れた宇津木兵馬は、その帰りに神奈川の町の中へ入ってみると、そこにも目を驚かすものが多くありました。今まで京都や江戸で見聞した気分とは、まるっきり違った気分に打たれないわけにはゆきませんでした。神奈川の七軒町へ来ると、大きな一構えの建築を見出して屋根の上をながめると、横文字で、No. 9 と記してあります。兵馬はそれを見て、ははあ、これが有名なナンバーナインというものだなと思いました。兵馬はここで岩亀楼の喜遊という遊女が、外国人に肌を触れることをいやがって、「露をだに厭ふ大和の女郎花、降るあめりかに袖は濡らさじ」