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Japanische Klassiker mit Furigana

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やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

Lesen Sie 山彦乙女 (やまびこおとめ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.360 Zeichen · 251 Bildschirme

Aozora Bunko

もないように思えるだろう、しかし表面にあらわれないで、かげで動く金というやつは、ひじょうにひろく蔓延するし、同じちからで人を毒する」

「それで、それが柳沢とどういう関係にあるというんだ」

「柳沢政治の非をあげてもしようがない、またそんな興味もないが、彼を排斥する動きのあるたびに、彼を支え、逆に彼をふとらせたのは、こういうかげで流通する金のちからなんだ、ひろい範囲の役人どもの生計の出所であり、大きな不正取引の場となっているもの、すなわち、殺生禁断という法令を持続するために、柳沢の地位は支えられて来たのさ」

「いささか春秋の論法だな」

「その証拠を見せるよ」

「まっぴらだね、おれが証拠を見てどうするんだ」

「そいつは安倍自身の問題さ」主馬は話を戻した、「ところでだ、今日までは、これらの条件で命脈を保って来たが、しかし毒はどこまでも毒で、それが溜まるうちには必ず血肉を腐らせ、精気を涸らす」

「それは、柳沢邸へのお成りが、しばしば中止されたことをいうのか」

「今年になってから三度めだ、しかも柳沢少将には、もはやそれを押し切るちからがない」

「そんならもう文句はないだろう」