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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるたんぼうきしゃのはなし

平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕

平林 初之輔

Lesen Sie 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕 (あるたんぼうきしゃのはなし) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.247 Zeichen · 229 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、頸飾りや指環はいったん盗んでおいて、みんなの者が恐ろしがって、がたがた慄えているときに、突然あなたが面をはずして、あなたの素顔を出して、盗んだ品物はみんな返すんですもの。それに妾も盗まれる役になるんですもの。

健作――もし相手がほんもののピストルをもっていて、抵抗してきたら危険だね。

久子――ピストル携帯で園遊会に来る人なんか、あるもんですか。

健作――それもそうだね。いや、たしかにそいつは名案だ。明日ははじまりは十一時だったね。そうすると一時半頃がいいな。そうだ、かっきり一時半に、お前は、夫人連を三四人つれて四阿のそばへ来ていてくれ。そうするとうしろの物陰からわしが出てきて、ピストルをつきつけて、手をあげろというからな。しかし、その夫人連には、おしゃべりの女を選択しなきゃならんぜ。そうすれば、一週間でも、二週間でもことによると一年も二年も、会う人ごとにその話をふれまわってくれるからな。もとでなしで青木家の広告ができるというもんだ。

久子――そうね、誰にしましょう?

健作――書生をよんで、出席者の名簿をしらべてみよう。(卓上のベルを押す)