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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるたんぼうきしゃのはなし

平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕

平林 初之輔

Lesen Sie 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕 (あるたんぼうきしゃのはなし) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 113.247 Zeichen · 229 Bildschirme

Aozora Bunko

何しろ自分の命を犠牲にして一種の社会政策をやっているんですからね。ありあまる人のものをとって、困っている者にわけてやってるんですからね。

芦田――しかし、手段が間違っている以上はやむを得ません。我々には我々の職務がありますからな。

牧――そうですとも、我々は彼の行為の結果がよいかわるいかは問題にしなくともよいのです。ただ、彼の行為が法に抵触するかどうかだけが問題なんです。彼が強盗という手段をとる以上、我々は徹底的に彼と戦わねばなりません。

東山――時に青木という人間はどんな人間ですか? 何のために今時園遊会などをやるのでしょう?

牧――あの男はご承知のとおり、金は沢山もっているが、成金の悲しさに社会的の地位というものをもっておらんのです。名誉というものにがつがつしているんです。今度の園遊会も一種の売名政策ですな。

東山――なるほど、仮面強盗に白羽の矢をたてられる資格は十分ですね。こりゃ何しろ面白い。国法の権威のために、警視庁の名誉のために成功を祈りますよ。私も及ばずながらできるだけのお手伝いはしたいと思っています。じゃいずれ後程。ちょっと回るところがありますから、私は一足先へ失礼します。