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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lesen Sie 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.260 Zeichen · 418 Bildschirme

Aozora Bunko

「いきなりこう申しましては、ご不審でございましょうが」

と、介三郎は、つぎにそれをいい足した。

その言によると、あの折、勘太は自首して出たことが、かえって幸いして、奉行の公平な裁断の下に罪を問われずに放された。罪はかえって死んだ男のほうにある事理が明白にされたのである。

まま、かれ自身が懺悔するところの、かつての前科も、その前非をふかく悔いている真情が認められて――これはまた江戸以外の他領における問題でもあるせいか――おかまいなしということになり、勘太は、介三郎のあとを慕うて、その後、水戸に帰っていた。

(心から生れ変ってやり直す気なら、なにも他郷をさまよう必要はあるまい。嗤わば嗤えと、一時、辱など忍んで、自分の郷土で働くのが真ではないか)

介三郎に諭されて、その後は水戸の町にとどまり、以来問屋場の駅夫のなかに交じって、黙々、真面目に働いているので、かれをよく知る町の者は、非常な驚きをもって眺めているというのが、いまの勘太の境遇だった。

「こよい汁講のある由を、どこで聞きおよびましたか、てまえまで、一折のまんじゅうを持って、お取次ぎを仰いで参りました。