Japanische Klassiker mit Furigana
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いきふどう
橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・怪奇篇 (いきふどう) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 198.400 Zeichen · 387 Bildschirme
だから、それを聞かせて欲しいといってるんだ」
「そねえなこというたって、無理じゃなえかなア! なんの考えもなえに、口から出たことを責めたって……」
と真実当惑の色を、現しているのです。
「そんなら、ま、聞くまいさ! 君がそれほどいいたくないことなら、無理にとは、いわないさ。せっかく久し振りで逢って、君との仲を不愉快にしたって、仕様がないからな」
と私は諦めました。が、帰り仕度をしている私の顔のどこかに、やはり不満が見えているのでしょうか?
「おい、お前、ちょっと向うへ行ってろ」
と細君を遠ざけて、
「ようし、新さん、貴方はそねえに聞きてえけゃ?」
と真顔で私を、瞶めているのです。
「そりゃ聞きたいさ、兄のことだもの、気になるよ」
「困ったなア……ところが、そねえな生易しい話じゃなえんだよ」
と、吻っと吐息を洩らしました。
「ええよ、新さんと俺との間だもん、いうよ、いうけどが、こいつあ決して俺が、そう思うとるわけじゃなえんだぜ。ただ、村でそういうことを、いうとるもんがあるちう話だけなんだ。俺がそいつを、取り次ぐだけの話なんだ。ええね?」
「…………」
私は黙って頷きました。