Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おうしゅうきこう

欧洲紀行

横光 利一

Lesen Sie 欧洲紀行 (おうしゅうきこう) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.107 Zeichen · 241 Bildschirme

Aozora Bunko

七月十五日

七月十七日

旗の色はこの一群だけは真白だ。察するにこの団体は混合であろう。

夜、シャンゼリゼーへ行く。ひどい雨だ。鉄甲を冠った警官隊が、要所要所を堅めているばかりで、何の事もない。すぐモンパルナスへ引き返す。ここでは、ざざ降りの中で、傘もささずに踊っている。

七月十五日

このごろは一日の中に、五六度も雨の降るのが習慣である。借りて来た文藝春秋を読む。私の第二回の通信を読んでいるとパリーへ着いた当時の事が書いてある。あのころのひどく興奮して、あえいでいる様が、いろいろに思い出され、自分も高い峠を越したものだと、振り返る気持ちが強い。それにしても、先日の五ヶ国の一人旅行は、私に種々の実益を与えてくれた。大きな旅行は一人に限ると思う。万事万端、自分ですると云う事が、何物にも換え難く良いのだ。

七月十七日

巴里祭の過ぎた後で、パリーに残っているものは馬鹿にされるという事だが、人のいなくなった街々は、互に顔を見合す気楽さで、手持無沙汰な感じである。

金持の逍遥するフォッシュ通りから、シャンゼリゼー、バードブロウニュあたりには、身なりをかまわぬ人々が、何をして良いのか分らなそうに、うろうろして遊んでいる。