Japanische Klassiker mit Furigana
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かいていたいりく
海底大陸
海野 十三
Lesen Sie 海底大陸 (かいていたいりく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.400 Zeichen · 179 Bildschirme
いつまでたってもたすけにきてくれないところを見ると、そのSOSの手紙は、誰の手にもはいらなかったものだと思いこんでいたのだった。
「いや、まだ失望するのははやいよ。そのうちに、どこからか、たすけに来てくれるにちがいない。なにしろ、ぼくはたしかにあの手紙を五百つくって前後五回にわたって、船外に投げたんだから、そのうちのいくつかがとどかなければならんと思うんだが……」
「うん、でも、あれからもう五日もたったからなあ」
「悲観するのは、まだ早い」
「悲観はしていないが、なんとかしてたすかる次ぎの方法を考え出さねば船客に申しわけない」
船客たちはさぞ不自由をしていることであろう。三度三度の食事も、このごろは貯蔵してあるパンとかんづめとを配給するだけだった。
それも目の見えないボーイたちが、甲板や階段を手さぐりながら持って歩くのだから、配給するだけでも、なかなか困難なことだった。
「本船は、ある不慮の災害にあっているものと思われますが、幹部において、力をつくして脱出方を考えていますので、船客のみなさまにおかせられましては、このさい、落ちつきをもって、われわれの努力に信頼していただきたいのでございます」