Japanische Klassiker mit Furigana
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme
どうも、お師匠さまのおさしずは、ふしぎにピタリピタリと伊那丸さまの計略と一致するのが妙でございます」
「ふーむ……してその密計とはどんなことだ?」
「天機もらすべからず。――しゃべるとお師匠さまからお目玉を食います。それよりあなたこそ、どうして三百人という兵がわずか四日で集められますか、まさかわら人形でもありますまいに」
「それも、軍機は語るべからずじゃ」
「あ、しっぺ返しでございますか」
「オオ、そんなのんきな問答をいたしている場合ではない、竹童さらば!」
と、ふいに鞭をあげて、行く手をいそぎだそうとすると何者か、
「ばかだな、ばかだなあ! あの人はいったいどこへいくつもりなんだい!」とあざわらう声がする。
木隠龍太郎も竹童も、そのことばにびっくりしてふりかえると、石投げをしていた蛾次郎がいつかのっそりそこに立っていた。
隠密落とし
一
「拙者をバカともうしたのはきさまだな」
龍太郎がにらみつけると、蛾次郎はいっこうにこたえのないふうで、ゲタゲタと笑いながら、
「ああおれだよ」
「ふらちなやつ、なんでさようなことをぬかした」
「だってお侍さんは、小太郎山へいくんだっていうのに、とんでもないほうへ馬の首をむけていそぎだしたから笑ったんだ」