Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

「なにもしてやしないさ、餌をやっているんだ」

「よけいなことをしてくれなくってもいい、さっきも、おいらが鹿の股を二つやったんだから」

「ああ、竹童さんにも、おれが土産を持ってきたぜ、きょうは焼栗だ、ふたりで仲よく食べようじゃないか」

「いやにこのごろは、おいらにおべっかを使うな、そんなにおせじをつかってきたって、もう、そうはちょいちょい鷲に乗せてやるわけにはゆかないぜ」

「そんなことをいわないで、おれを弟子にしてくれよ、な、たのまあ、そのかわりに、おまえのためなら、おれはどんなことだって、いやといわないからよ」

「きっとか」

「きっとだ!」

「じゃ。さっそく一つ用をたのもうかな」

「たのんでくれよ、さ、なんだい」

「大役だぜ」

「いいとも」

「他人の用ばかりしていると、おまえの主人の鼻かけ卜斎に、叱られやしないか」

「大じょうぶだってことさ、おらあもうあすこの家をとびだして、いまでは徳川家の……」

と、いいかけて、さすがの低能児も、気がついたらしく、口をにごらしながら、

「いまじゃ、天下の浪人もおんなじ体なんだ」

「ふうむ……じゃね、これからおいらのために、ちょっとそこまで斥候にいってくれないか」