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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

こりゃ昌仙、こんどこそは、かならずそちの采配にまかす。なんとか、妙策をあんじてくれ」

と、とうとう兜をぬいでしまった。

「仰せまでもなく、機に応じ、変にのぞんで、昌仙が軍配の妙をごらんにいれますゆえ、かならずごしんぱいにはおよびませぬ」

「それを聞いて安堵いたした。オオ、また裾野にあたって武者声が湧きあがった。しかしとうぶん、人穴城は日和見でいるがいい、幸いに、可児才蔵どのも、これにあることだから、伊那丸がたがみじんになるまで、一献酌むといたそう」

手下にいいつけて、望楼の上へ酒をとりよせた呂宋兵衛は、昌仙と才蔵をあいてに、ゆうゆうと酒宴をしながら、ここしばらく、裾野の戦を、むこう河岸の火事とみて、夜をふかしていた。

するとにわかに、星なき暗天にあたって、ヒューッという怪音がはしった。その音は遠く近く、人穴城の真上をめぐって鳴りだした。

「風であろう、すこし空が荒れてきたようだ」

杯を持ちながら、三人がひとしく空をふりあおぐと、こはなに? 狐火のような一朶の怪焔が、ボーッとうなりを立てつつ、頭の上へ落ちてくるではないか。

二

可児才蔵も呂宋兵衛も、また、丹羽昌仙も、おもわず床几を立って、