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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

なにかたまろう、ウームというと蝦反りになって、階段の中途からデンとおちる。それも、冠桜の根ッこのやつも、神罰覿面、血へどを吐いてたおれたままとなってしまった。

「わーッ、わあッ――」

と、かなたでよろこぶ群集の声々、八百万の神々も神楽ばやしのように、興じ給うやと思われるばかりに聞える。

じぶんたちから、南蛮寺にある呂宋兵衛の部下と名のった斧大九郎、それを見ると、かッと逆上したていである。ひっさげていた大刀の下からはらいあげて、ふたりの足を、諸薙ぎにせんず勢いで、またかかってきた。

「猪口才なやつめ」

手もとへよせて、怪力の若僧が、また、虫でもつまむように引っとらえた時である。いつか、六部のうしろまで進んできた品よき公達が、

「忍剣、そやつを投げころしては相ならぬぞ」

あわや――という手をさえぎった。

三

思いがけない悪魔がでて、のろわれた今宮祭や踊りのむれも、また思いがけない侠人の力で、午すぎからは、午前におとらぬ歓楽の巷にかえってにぎわった。

「いったいあのわかい坊さまと六部はなんであろう?」

「天狗のような力と早わざ、よも、尋常人ではございますまいよ」