Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

「そして、この大鷲は、どうしてまた、あなたがたのお手に入りましたか。浜松にも、めったにこんな大鷲は飛ばないでしょうに」

「この鷲か。――これもその呂宋兵衛が、桑名から浜松へくるとちゅうで捕まえたのを、菊池半助のところへ土産に持ってきたのじゃ。それを万千代さまが、おねだりして、こうしてとんぼ組で飼っているのじゃ。だから、めッたな者にはかさないが、おまえが上手に独楽をまわせば、万千代さまもかしてやろうとおっしゃる。サ、はやくまわしてみせい、はやく火焔独楽の曲まわしをやってみせい」

もうすっかり、竹童を旅の独楽まわしと思っているので小姓たちは、城内で聞きかじっていたことを、みんなベラベラしゃべってしまった。

事実だ。伊那丸の遭難はまことであった。ああ、大事はついにきた。

「ウウム、もうこうしてはおられない!」

と竹童の眼はわれ知らずかッと燃えた。

その真剣な気ぶりに、万千代や小姓たちが、少しあとへさがったのをしおとして、かれはまた、ふたたび芸にとりかかるような身構えをキッと取り、

「では! 竹生島神伝の魔独楽!」

と、こえ高らかに叫んで――

「――小手しらべは剣の刃渡りッー」