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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lesen Sie 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 511.765 Zeichen · 1011 Bildschirme

Aozora Bunko

それと見るやまた、葵紋の幔幕をはりめぐらした徳川家控えどころの帳のうちでも、

「おお、余一がさわいでいるぞ」

「余一が失くしたクロはあれじゃ」

「あの鷲逃がすなッ」

と、群雀のように叫びあってる。

「それッ」

と、そこの葵の幕を切っておとし、巣をやぶった蜂の子のごとくわれ先にと飛びだしてきたのは、はるばる浜松から見物にきていたきれいな一隊。

家康の孫、徳川万千代を餓鬼大将といただく、お小姓とんぼ組の面々である。

二

あなたのできごと。

ここのそうどう。

それらはすべて大鷲出現のせつなにおける、ほんの、目ばたきする間の現象でしかない。

もはや、兵法大講会は、この意外な椿事のため、その神聖と森厳をかきみだされて、どうにも収拾することができなくなった。

奉行を無能というなかれ。目付役人の狼狽をののしるも、また無理である。

群集の心理が、かく落ちつかなくなったものを、にわかに鎮撫することは、とうてい容易なことではない。

心あるものはそれをあんじていた。

「どうなるであろうか。このさわぎが」――と、

しかるに、ここに泉州堺の住人、一火流の石火矢と又助流の砲術をもって、畿内に有名な鐘巻一火という火術家。