Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

それから、二本のゴムひものはじをべつの毛糸で、しっかりむすびあわせ、長い一本のゴムひもにしました。

手紙をはさんだバッジと、長いゴムひもと、のこった二本の毛糸を持って、小林君はベッドのはしごをのぼり、ゴムひものはじを、毛糸で、窓の鉄棒にしばりつけ、もう一方のはじを、そのとなりの鉄棒に、のこった毛糸でしばりつけました。

読者諸君、小林少年が何をやろうとしているのか、もうおわかりでしょう。そうです。ゴムひものパチンコを作ったのです。そして、そのパチンコの力で手紙をはさんだバッジを、塀の外へ、飛ばそうと考えたのです。

手で投げようとしても、ベッドに乗っているのですから、足場が悪くて、とても思うようには投げられません。ゴムひものパチンコならば、手で投げるよりも倍も遠くへとどきます。さすがは少年探偵、とっさのまに、じつにうまいことを考えついたものではありませんか。

小林君は、そのゴムひもにバッジをはさみ、グーッとてまえに引っぱって、空に向かって、ねらいをさだめ、パッと指をはなしました。すると、ビュンとゴムのちぢむいきおいで、バッジは空に銀色の線を引いて、はるか塀の向こうまで気持ちよく飛んで行きました。