Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
あいつは、自分のバンドを、そのカギにひっかけて、このボタンをおして、天井へ飛びあがっていったのだ。これが、あいつのさいごの切り札だった。」と、みんなに説明しました。魔術師は、建物の中の、あらゆる場所に、魔法の種をしかけておいたのです。
明智探偵は、それから、小林君をまねいて、何かヒソヒソと耳うちしました。小林少年は「わかりました。」と言うようにうなずいて、少年探偵団の三少年と天野勇一少年とをつれて、いそいで部屋を出て行きました。この少年たちは、あとになって、たいへんなてがらをたてることになるのです。
ひとりの警官と、明智のかえだまをつとめた男は、この部屋の出来事を、建物の外を見はっている警官隊に、知らせるために、たちさりました。あとにのこった三人の警官と明智探偵とは、めいめい懐中電灯とピストルを持って、さっきかけられたはしごをのぼり、怪人のあとを追うことになったのです。
明智がせんとうになって、はしごをのぼり、天井板をおしてみますと、ドアのように、ギーッと上にひらきました。その中は、まっ暗やみの天井裏です。四人は懐中電灯をふりてらしながら、つぎつぎに天井裏にあがりました。