Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
ひらく時にはかぎがいるが、しめる時には、かぎがいらないのです。そうして、しめておいて、一本のひもをはなし、一本だけをたぐりよせれば、ひもはぜんぶ穴の外へ出てしまいます。
それから、こんどは、人形を下の穴のすぐそばまで引きよせ、穴から手を入れて、足のとめ金をはずすと、スーッと空気がぬけて、人形がしなびてしまう。そのグニャグニャになったゴムを、十センチの穴から、外へ引っぱりだしたのですよ。」
「なるほど、すっかりわかりました。それで穴のうちがわのほこりに、あんなあとがついていたのですね。フーン、うまく考えたな。それにしても、ほこりのあとだけで、そこまで考えついたのは、さすがに明智さんですね。かぶとをぬぎますよ。しかし、そのグニャグニャになった人形を、塔の屋根にあげる時には、また空気を入れたのでしょうが、こんな大きな人形に、そんなにてばやく空気がはいりますかね。」
「それは、青銅の魔人の時とおなじですよ。やはり、この建物のどこかに、自動車のタイヤに空気を入れるエアー・コンプレッサーがあって、そこから、くだが引っぱってあるのです。塔の中にも、そのくだが来ているのでしょう。