Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
ふたりは、いつか洋館の前をはなれて、勇一君のおうちのほうへ、歩いていました。背が高くて、肩はばが広くて、ガッシリした魔法博士、猛獣のたてがみのようにフサフサした黄と黒のかみの毛、ヒラヒラするコウモリの羽のマント。それにならんで、博士の胸のへんまでしかない、小さな勇一君が、チョコチョコ走るようにして、ついて行きます。
「おじさん、ぼく、お友だちをつれていっても、いいでしょうか。」
「えッ、お友だちって? 学校の友だちかね。」
「いいえ、ぼくのしんせきの人です。」
「ふーん、やっぱり、きみのような子どもなんだろうね。」
「ええ、子どもだけれど、ぼくより三つ大きいのです。小林芳雄っていうんです。」
「えッ、小林芳雄? はてな、聞いたような名だぞ。もしや、その人は、明智探偵の助手の小林少年じゃあないのかね。」
「ええ、そうです。おじさん、よく知ってるんですねえ。明智探偵にあったことがあるんですか?」
「いや、あったことはないがね。新聞や本でよく知っているのさ。あの小林少年なら、わしのほうでもぜひ来てもらいたいね。小林少年のしんせきだとすれば、きみは明智探偵も知っているんだろう。