Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
「じつは、ぼくのほうで、あいつがその自動車に乗るように、しむけたのですよ。運転台には小林が助手に化けて、乗りこんでいます。小林は変装もなかなかうまいですよ。小林はぼくの知っているガレージへ行って、しっかりした運転手の乗った車を一台借りだしたのです。そして、夜ふけの客をおくった帰り道のように見せかけて、この向こうの大通りに待っていたのです。もし二十面相が逃げだせば、車庫をおさえてあるのだから、歩くほかはない。その時、目の前にあき自動車がいたら、きっとそれに乗るにちがいないと考えたのですよ。」
「フーン、じつによく考えられたものですね。明智さんには、ほんとうに、かぶとをぬぎますよ。それにしても、その運転手と小林君だけで、だいじょうぶでしょうか。あいては、おくそこのしれない魔法使いですからね、どんな手があるかもしれませんぜ。」
「イヤ、それはもう、ぼくにはだいたいわかっているのです。あいつがひとりで逃げだしたとすれば、行く先は一ヵ所しかありません。あいつのさいごのとっておきの手をもちいるのです。それがどんな手だか、ぼくにはもうわかっています。大活劇ですな。