Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
まっくらな広っぱですから、たとえ怪人がふりむいても、めったにみつかるしんぱいはありません。音さえたてなければ、だいじょうぶです。
怪人はがけのま下に、近づきました。そこは、ひじょうに、くらくて、もう、すがたも見わけられないほどです。大友君は、目をまんまるにひらいて、じっと、そのくらやみを見つめました。
すると、カサカサと草のすれる音がして、それっきり、怪人のすがたは、まったく見えなくなってしまいました。いくら、見つめても、がけの土と草のほかには、何もないのです。
怪人は、またしても、魔法をつかったのでしょうか。いや、そうではありません。そこには、草でかくれた、大きなほら穴があったのです。トンネルのような横穴があったのです。怪人はそのトンネルの中へはいっていったのです。
大友君は、それと気づくと、そのトンネルの入り口に、はいよって、耳をすまして中のようすを、うかがいました。
ゴソゴソと音がしています。怪人はトンネルのおくふかく、はいっていくのです。あとになって、わかったのですが、それは戦争中にほられた、横穴防空ごうでした。さびしい場所なので、だれも穴をうめないので、そのままになっていたのです。