Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とらのきば

虎の牙/透明怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme

Aozora Bunko

どうもおかしいというので、中村係長が、明智の事務所に電話をかけてみますと、探偵は一時間もまえに、自動車で、でかけたという答えでした。

係長がそれをつたえると、黒川記者と小林少年は、思わず、顔を見あわせました。

「探偵事務所から、ここまでなら、自動車で十五分もあれば、らくにこられる。へんだなあ、とちゅうで、何かあったんじゃないかなあ、ひょっとしたら、透明怪人が明智さんを、どうかしたんじゃあるまいか。」

黒川記者が、そう言うのをきくと、小林少年は、先生のことがしんぱいで、もうじっとしていられなくなりました。

「ぼく、事務所へいってきます。そして、先生をおくった自動車の運転手をしらべてみます。」と言って、いきなり、部屋から飛びだそうとしました。

「まちたまえ。きみひとりではしんぱいだ。ぼくもゆくよ。中村さんも、いっしょにゆかれてはどうでしょうか。」

黒川記者が係長の顔を見ますと、係長も、うなずいて、立ちあがりました。

それから、中村係長、黒川記者、小林少年の三人は、自動車に乗って、おなじ千代田区内になる明智探偵事務所へ、いそいだのですが、そのころは、もう、すっかり日がくれていました。