Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
「や、しっけい、しっけい、おさわがせして、すまなかった。ところで、きみたちは、ぼくの顔を知らないかね。懐中電灯を持っているでしょう。それで、ぼくの顔を照らしてごらん。」
警官は、言われるままに、懐中電灯をつけて、男の顔を照らしてみました。そして、しばらく、みつめているうちに、何ごとか思いだしたようすで、一歩あとにさがり、ていねいなくちょうで言いました。
「もしや、明智先生ではありませんか。たしか本庁で、一度おあいしたことがあります。」
「そのとおりです。ぼくは明智小五郎です。」
「その明智先生が、いまごろ、どうしてこんなところに……。」
「いろいろわけがあるのです。ぼくが透明怪人の首領にさらわれたことは、もうきみの耳にもはいっているでしょう。じつはあのビルが悪人の巣窟なのです。」
「ああ、やっぱりそうでしたか。すると、あのビルの中には、透明怪人の一団がいるわけですね。」
「そうです。ぼくはやっとの思いで、窓からしのびだしたのですが、そのことがわかれば、やつらは逃げてしまいます。いそがなければなりません。しかし、あなたがたふたりだけでは、どうすることもできない。