Japanische Klassiker mit Furigana
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 虎の牙/透明怪人 (とらのきば) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 193.761 Zeichen · 388 Bildschirme
穴にはめたせんをぬくと、そこからコールターが糸のように地面にたれ、自動車がすすむにつれて、どこまでも、そのコールターの糸がつづくのです。ちょっと見ては、わからないような、ほそいすじが、地面にのこるのです。
ぼくはけさになって、ちかくの少年探偵団員を五人あつめました。それから犬屋にあずけてある明智先生の『シレ』というシェパードをつれだし、コールターのにおいをかがせて、地面のあとをつけさせたのです。そして、おくさんのとじこめられている家を、みつけたのです。ここにいる団員が、その家を見はっているあいだ、ぼくは公衆電話で、中村係長さんに、このことを報告しました。」
小林君がそこまで話したとき、中村係長が口をはさみました。
「午前中にぼくが一度、部屋を出たでしょう。そのとき、小林君の電話を聞いたのです。そして、小林君たちをたすけるように、部下のものに命じたのです。それが、うまくせいこうしたのです。」
「ワハハハ……、ゆかい、ゆかい。わしもおいぼれたもんだなあ。こんなチンピラに、してやられるなんて……。」
怪老人が、とつぜん笑いだしたので、みんなビックリして、そのほうをながめました。